歩み
ゲームに本気だった一人が、仲間と福祉の現場に学びと仕事の機会を届けるようになるまで。本人の発信をもとにたどります。
- 原点
ゲームに本気だった。
不登校や引きこもりを経験した。理由はゲーム。プロゲーマーを目指し、本気でゲームに向き合っていた。
けれど、いつか「社会に出ないといけない」という現実がやってくる。ゲームに全力を注いできた人間が、急に別の世界で生きていく。それは想像以上に難しかった。
振り返って思うのは、当時の自分は「能力がない」のではなく、環境ときっかけがなかったということ。この感覚が、今のすべての活動の出発点になっている。
昔の僕は、「能力がない」のではなく、「環境がなかった」「きっかけがなかった」のだと思っています。
note(2026年3月) - 2022年
好きなことで、感謝された。
eスポーツ教室を始める。最初に出会った生徒は、不登校の子だった。「あの時、自分にこんな環境があったら」「こんな言葉をかけてもらえていたら」。自分の記憶を頼りに、ひたすら向き合った。
体験授業の後、保護者からお子さんが喜んでいたことを伝えられ、感謝された。ずっと好きでやってきたことで、誰かの役に立てる。自分も求められている。そう実感した出来事だった。
11月には念願のイベントを開催。参加者が楽しむ姿を眺めるのが、何より好きだと気づく。人に喜んでもらうこと自体が、自分の「好きなこと」になっていった。
自分の好きなことで感謝されたことから全てが始まりました。
Instagram(2026年8月) - 2023年
会社をつくり、教室を開く。
3月、株式会社Mjupを設立し、代表取締役に就任。5月にはMjup eスポーツ塾を正式に開いた。「家族、メンバー、関わって頂いた方々のお陰様で」と、開店の報告に書いている。
6月には、塾を経営するうえで掲げる目標を言葉にした。「eスポーツを通じて人間力、自己肯定感を高め、“生きづらさ”を抱えている方達の社会的自立を目指す」。
ゲーム仲間を集め、何も分からないまま走り出した年でもある。失敗もあった。その時の仲間にもいつか恩返しをしたい、と本人は振り返っている。
2023年からゲーム仲間を集めて何も分からないまま動いて、失敗もしました。
note(2026年6月) - 2024年
出会いが、福祉への道をひらく。
eスポーツ教育に関わる人たちに会い、話を聞きにいく機会が増える。自分がやってきたことを、もっと広い場所でどう生かせるのかを考え続けた。
11月、EDU-TALKでへいなかさんと出会う。この縁から、福祉の経営者とのつながりが生まれた。ゲームの世界から、福祉の現場へ。自分の居場所が少しずつ広がっていった一年だった。
- 2025年
現場に入り、問いが増えた。
就労支援事業所や放課後等デイサービスの現場に入るほど、問いが生まれた。ITやeスポーツを掲げていても、その環境は本当にその人の未来につながっているのか。安心できる居場所の大切さを認めながら、一歩を踏み出したい人の選択肢が足りていないと感じた。
福祉現場の業務効率化にも「どっぷりハマった」。支援する人の負担が減れば、支援される人に向き合う時間が増える。現場の課題を解くこと自体に、夢中になっていった。
7月には社会福祉協議会の依頼で、引きこもりの家族交流会で話をした。かつて当事者だった立場と、今支える側にいる立場。その両方から、相談に向き合った。
偶然出会ったAPEXの選手たちの、世界大会への挑戦も応援した。自分が叶えられなかった夢に挑む姿を、元プレイヤーとして支えたいと思った。
僕には唯一叶えられなかった、そして叶えられない夢を叶えている選手達を心から尊敬しています。僕自身がプレイヤーだったからこそ応援したいと思えました。
Instagram(2025年4月) - 2026年
仲間と、次の課題へ。
周りには、最初に声をかけた仲間、中学生の頃から見てきた元生徒、長い引きこもりを経て今は毎朝会社に通う仲間、現役のプロゲーマーがいる。ゲームに本気だった人たちが、その熱量を仕事に向けている。
仲間と離れて暮らすようになり、任せた以上に動いてくれる姿に気づいた。一緒に仕事ができたら楽しい、から一歩進んで、関わる全員の人生の幸福度に貢献したいと思うようになった。
8月、自分が何のために動いているのかを問い直した。答えは「全て人のため」。そして次の課題を「サブカル人材の社会接続」と定めた。好きや興味が、簡単には仕事や社会につながらない今の時代に、そこをつなげにいく。
今の時代、好きや興味が簡単に仕事に、社会に繋がりません。僕はそこを繋げに行きます。
Instagram(2026年8月)
大切にしていること
環境があれば、可能性は広がる。
人はまず環境がないと、可能性すら生まれない。逆に言えば、環境さえあれば可能性は大きく広がる。ただ居場所をつくるだけでなく、その人の未来につながる環境を本気でつくる。
note(2026年3月)本気でゲームをやってきた人は、強い。
目標を持ち、試行錯誤しながら、膨大な時間をひとつのことに費やしてきた。問題はゲームそのものではなく、その熱量を社会につなぐ導線が少ないこと。
note(2026年3月)関わる全員の幸福度に貢献する。
サービスを届ける先の人たちにも、サービスをつくり運営する仲間にも。一つの動きで複数の課題を解決する経営を目指している。
note(2026年6月)
- 理念
- 生きづらさを抱える方たちが輝ける未来を創る。
- ミッション
- 熱中から生まれる技術とスキルを掛け合わせ、新たな価値をつくり、社会へ届ける。
- ビジョン
- これまで理解されにくかった人や業界の可能性が、実績によって証明され、次の世代の選択肢になる社会をつくる。
今していること
株式会社Mjupの代表として、仲間と一緒に、福祉の現場へ学びと仕事の機会を届けるエスピクトをつくり、運営しています。会社と事業のことは、会社サイトにまとめています。


